難波ネギ

難波ネギは、古代日本に大陸から伝わった日本最古のネギで、九条ネギを始めとする日本中のネギの祖先とされています。稲田ファームでは、約50 年前より生産を開始し、世代を経て松原市三宅地区の農場で連綿と育て続けています。一般的な青ネギと比べ、柔らかくとても美味しいのですが、栽培するには熟練の技術を要します。現在、大阪府内でも生産者は数名となっています。

INTERVIEW


インタビュー

稲田ファーム稲田 元正さん

在来種、難波ネギ

稲田ファームがネギ農家になったのは50 年前。 その頃は、ネギといえば難波ネギが主流でした。難波ネギのことを在来種と呼ぶこともあるくらいです。徐々に今流通している青ネギが増えだし、周りの農家も収穫や出荷に手間のかかる難波ネギの栽培をやめていきました。手間のかかる難波ネギですが、強いぬめりと香り、そして甘みが特徴です。一般の青ネギは収穫時期が遅れると太くなるけれど、難波ネギは分けつする( 根本が分かれる) ため、細い状態のネギが長い期間収穫できます。また普通のネギよりも根をしっかり張ります。根っこを天ぷらにして も結構いけるんですよ!

土づくりから、手作業での収穫まで

ネギの味は作り手で変わります。うちのネギは堆肥にこだわっています。化成肥料だけではなく有機肥料を加え、ふかふかの柔らかい土作りをして、難波ネギの甘みを出しています。ネギがしっかり根を張るのも、土作りを怠っていないからなんですよ。難波ネギは、天候次第ですぐ折れてしまったりと作業しづらい面があります。稲田ファームでは全ての青ネギの収穫を機械ではなく、手作業で行います。そのため、根がしっかりして葉が柔らかい難波ネギは普通のネギと比べ大変なんですね。さらに、ぬめりが強いので機械や包装にくっついてしまい、加工には向かない。だから職人さんが自らの手で細工したりと、知識や技術が必要となってくるんです。

とろっと甘い、旬は春先

難波ネギの収穫の時期は、 10 月から4 月中旬のネギ坊主が出来だすまでです。特に美味しいのは、春先に雨が降ってネギが水分を含む3 月。見栄えは少し劣るけれど、食べるととろみが出てきて、難波ネギの魅力が一番伝わる時期じゃないでしょうか。

地域のものを食べてほしい

消費者は、やはり見た目がピンとした普通の青ネギを手に取りがち。 難波ネギは、売り場で比べるとどうしても見栄えは悪い。けれど、味は違う。そういう野菜や食べ物って、日本ではまだたくさんあるんですよ。皆さんには国産のものを、そして地域のものをもっと食べていただきたいです。

広がる難波ネギ旋風

今、松原市内の農家さんたちの間で、「難波ネギを普及させよう」「自分たちも難波ネギを作ってまち全体で盛り上げよう」という動きが出てきています。大阪府や大阪市でも「なにわの伝統野菜」に認証されたりと、難波ネギにとって良い風が吹いてきています。たくさんの人たちに、難波ネギの美味しさを知っていただければ嬉しいですね。

認定内容 農産物
企業・団体名 稲田ファーム
住所 〒580-0045 松原市三宅5丁目903番地 JA大阪中河内 松原営農センター内
連絡先 072-331-1881
WEB 難波葱 松原産 公式サイト
購入可能場所 ・畑のつづき 松原店(MAP参照) 072-290-7091
・畑のつづき 天美店 072-349-6760
※販売時期は11月~3月末頃ですが、気候や天候等に左右されますので、
 ご来店前にお電話にて予約していただければ確実です。
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